議会での5項目に渡る質問は30分ではなかなか大変でしたが、市民の声はコンパクトに伝えることが出来たと思っています。今、街頭演説では、夫が教育基本法問題、私は9月議会での執行部の答弁を含めて、12日に行った個人質問の概要を、議会報告とし演説しています。
このチロリアンランプは、敬愛園など一部事務組合の会議が行われる干拓の事務所にいつも飾られているのをカメラに収めていたものです。職員の心遣いが、会談を上がりきった手すりにも伺えます。
議会での質問と、執行部答弁のまとめ
第1項目、いじめをなくす取り組みについて
文部科学省の全国調査で、いじめの件数、いじめによる子供の自殺者数が、実態とかけ離れていることを、文部科学大臣も認めました。
笠岡市は昨年度、市内小中学校でのいじめの件数を、小学校0件、中学校4件と発表しています。
11月7日、教育長に「実態とかけ離れている。きちんと調査すべきでは?」と申し入れました。教育長は、「私もそう思っている。調査しなおす。」と応えています。再調査の結果をたずねました。
親は、「子供が学校に行ってるが,いじめと自殺のことが頭に浮かぶ。いつも不安だ」と言っていますよ。
教育長名でアピールを出すべき。また、「いじめは絶対に許さない」ことを踏まえ、聞き取り調査ではなく、子供達、保護者全員からのアンケート調査をすべきとたずねました。
「友達が先生に殴られたのを見て、怖かった。」などの声を聞きます。教育熱心さのあまりなどと、その行為が許されるとしたら、すべて教師による暴力も許されかねません。いじめの調査と平行して、教師による暴力などの、調査をすべきとたずねました。
教育長は「再調査は約束していない。根絶のため、全力を挙げたい。一人ひとりの調査は必要に応じて検討したい。文部科学大臣、などのアピールが出ている。教育長名では、時期を見て取り組みたい。色々な調査、保護者などの調査は十分検討し、必要に応じて対応したい。」と答弁しました。
市民の願いは子供が楽しい学校生活を送れることです。そのために、
一つには誰でもわかるよう勉強を教えること、2つにはいじめ、暴力もない学校を作ること、3つにはどの子にも目が届く30人以下学級を市独自に行うことを強く求めました。
第2項目目の水道料金の値下げについて
6月・9月議会で私は、笠岡市の水道料金は、岡山県下で2番目に高く、最も安い早島町の約4倍になっていることを明らかにしました。そしてその引き下げを求めました。
10月から、市民にアンケートをお願いしました。「市政に望むことは」との質問に、「上下水道料金の引きさげ」が第2位を占めています。引き下げる考えはないのかたずねました。
水道料金は、昨年度、約4000万円の黒字です。一般財源からの持ち出し、水道料金の利益の一部還元を行えば、水道料金の引き下げは可能とたずねました。
9月議会で、中学生以下の子供1人につき、水道料金を1割安くしたら、里庄町、浅口市とほぼ同額になること、また、それに必要な費用は6900万円になることを示し、子育て支援としての引き下げを求めました。
市民アンケートの中に、「4500円だった市民税が10倍の45000円になった。」とのお年寄りの怒りの声、若い奥さんから、「水道料金が高いから、友達が里庄・福山へみんな引越した。」との声。障害のある人から、「法律が出来て、負担が増えている。家族に迷惑をかけている。」との声。
子育て支援だけでなく、お年寄り、並びに障害をもたれている方への引き下げも重要な課題となっているとたずねました
市長は「平成11年度より、黒字になっているが、累積赤字の解消がなされていないので値下げは考えられない。一般会計からの繰り入れは考えていない。財源がないので子育て支援、お年寄り、障害児への値下げは考えていない。」と答弁しました。
9月議会で、水道料金を値下げできない理由として、笠岡は下水道料金が県下で一番安いと答弁されました。調査では、総社市、岡山市、新見市、井原市が笠岡市より安くなっていることを示し、引下げを強く求めました。
第3項目目の障害者の施設利用などの支援補助制度について
障害者自立支援法が制定されて、施設利用などへの国庫補助が大幅に削減され、施設利用者への負担が大幅に増加しました。幼児も先の10月より1割負担が実施されました。「利用料の2、000円が20、000円になった。」「0円が1万円を越えた。何とかしてほしい。」などの意見が、出ています。
独自の補助制度を設ける考えはないのか、特に幼児への補助制度を設ける考えはないのかたずねました。
市長は「利用料の1割負担を重く感じている人もいるので、更なる軽減措置が必要と感じている。全国どこでも同じサービス、負担であるべきで、市独自は考えていない。」と答弁しました。
倉敷市は利用料の3分の1を補助する制度を設けました。施設利用などへの補助は、自立を願う幼児を含めた障害者、又家族への励ましとなります。障害をもたれている人、特に幼児への軽減措置を講ずるべきと強く求めました。
第4項目目の笠岡湾干拓内への残土搬入問題について
干拓内の現地に足を運んでみました。相も変わらず草ぼうぼうです。
市長は9月議会で「今後もこのようなことが続くなら、厳しく対応する。」と答弁されましたが、その後の市の指導、業者の対応をたづねました。
市長は「県、市で土地関係者に直接指導し、営農計画、資金など確認した。農業を行う考えがあるので、営農を指導したい。」と答弁しました。
干拓関係者、市民の間から、「何でちゃんとさせんのかのー」「何か業者との間にあるんか。」などの声が出ています。だから私は草ぼうぼう、排水管を壊したままなどをあげ、その回収、撤去を求めてきました。業者が1歩足を踏み出すよう指導すべきと質問してきました。
事務所まわりの草ぼうぼうは、金がなくてもきれいにできます。それだけでもすれば、「市はちゃんとさせようとしている、業者も腰をあげた」という評価に変わる。
市と業者の姿勢が問われていると強く述べました。
第5項目目の乳幼児医療費補助制度の充実改善について
県の制度が10月より通院に限り就学まで改善され、いくつかの自治体でも改善がなされています。井原市は、来年4月より「小学校3年生」まで大幅に改善されます。改善充実する考えはないかたずねました。
市長は「4月より改善を行った。限られた財源の中で、優先順位を見きわめ、充実改善が必要である。当分の間は現行で行う。」と答弁しました。
県の10月よりの改善で、市の財政持ち出しが少なくなりました。井笠地区では、笠岡市は最も遅れた自治体の一つとなります。市民アンケートの、子育て支援の項目では、この制度の改善充実を求める声は25.1%で第2位となっています。充実改善を強く求めました。