手づくりミニチュア和舟

ひのつ倫子 : 2006年4月11日

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 実に精密に出来ているのです。魚を入れる船底のいけすのふたも、いろんな道具を入れる押入れの引き戸も開けることが出来ます。手であけるのはとても無理なのでつまようじで開けるのです。


 地元にかつての船大工さんがいます。お酒が大好きで人の良いところが人を呼んでいます。「周明さんと倫子さんの名を取って周倫丸にしよう」と名をつけてプレゼントしてくれました。きちんと縮尺の設計図を作っています。船用の釘を使っています。まさに名人芸としか言い様がありません。どうやって飾ったらいいのかわかりませんが、本と一緒に毎日眺めています。今では和船で漁に出る人もなく、船を作ることもなく、もちろんお弟子さんもいません。こんな腕をこのままうもらせるのかととても惜しい気がします。今の時代では確かに生活必需の技術ではないかもしれませんが、日本の伝統技術であることには間違いありませんから。

 

3 通のコメント ↓

  1. 大本よし子 より:

    心が温まる話ですね。それにつけても貴重な人が居られるものですね。大切に大切に。

  2. TAKA より:

    もっと、接近した写真も見たいですね。職人さんの芸の細かいところを是非。

  3. ひのつ倫子 より:

     みんなにかわいがられて幸せです。接近した写真がなかなかうまくいかなくて。それでも挑戦しました。