私は重森三玲という名を知りませんでした。もちろん彼の最後のお弟子さんが岡山在住の岩本俊男さんということも。その岩本さんが企画した庭園めぐりの1つに地元生江浜にある屋号「矢掛屋」、もと小学校長・カブトガニ博物館館長の清水先生宅の庭がありました。その庭をぜひ見たいという方をお連れして18日、清水亭を訪問しました。4年前に退職されてから、岩本さんに庭を見てもらったところ、「自分では到底鑑定できないほどの立派なもの」ということで、西日本有数の庭鑑定士である斉藤忠一(さいとうただかず)氏に依頼され、残された文献の調査、庭の測量など行いながら、「最低県の文化財指定に値する」との評価を頂いたそうです。それが3年前のことです。斉藤氏は一昨年の岡山県で開催された国民文化祭において、吉備中央町で「庭園」をテーマにした講演もされています。そして今年1月、清水亭に来られ、「国レベルでも通用する」と言われたそうです。300年の歴史を持つ清水亭の庭が、それほど価値のあるものだと初めて知って、私たちは興奮しました。素晴らしいことではありませんか。
そして早く指定に向けての動きが起こればいいのにと思いました。