笠岡往来

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昨夜はひったか、今日は押しぐらんご

ひのつ倫子 : 2011年6月5日

おしぐらんごおしぐらんごおしぐらんご

今日は旧暦の5月4日です。例年のように、金浦地区では昨夜はひったか、今日は押しぐらんごが行われました。特に今年は、東日本大震災の犠牲者をしのび、東北の復興を願って義援活動の一環として行いました。源平合戦絵巻としてうたわれ、夜の山に提灯で掲げられる今年のひったかの図柄は東の山には「ガンバレ東日本」の文字が西の山には「鉄人28号の絵とガンバレの文字」が浮かび上がりました。夕方7時過ぎ、点火されて揺らぐ火が生きているように感じながら、ガンバレの祈りは夜空を飛んで東北に届いたのではないかと思われるのです。ふもとの西浜(ようすな)の街には夜店が並んで、大勢の人でにぎわっていました。子供たちの楽しそうな声が響き、若者たちが日常から解放されたようにいくつもの塊になって談笑する姿は平和そのものでした。みんなで旧の節句を祝います。

今日は源氏と平家に分かれて和船を漕ぐ競争です。全部で5レース行われました。そのうち3レースは小中学生のチームです。中には3年連続出場の子もいて、ベテラン学生クルーといえます。保存会員の若者の、ほれぼれするほど贅肉のない素晴らしい漕ぎ手の体つきと比べると、なんてか細く頼りなげな筋肉なのかと思いますが、懸命にこぐ姿に私は未来を感じました。東北の子供たちが避難所で、僕たちにできることは何かと考えながら集団で暮らす体育館の壁に「がんばれ高田(陸前高田市)命あることをよろこんで」とメッセージを書いて被災者を励ましました。そのけなげさと勇気が重なるのです。この子たちの躍動を感じました。

>>2011年 ひったか おしぐらんご PDF439KB

北木島の5月

ひのつ倫子 : 2011年5月20日

東日本大震災から2か月たった5月11日、北木島に「みちこだより」を配布しに行きました。フェリーからおだやかな笠岡湾の海面を見ながら、6年前の16号台風で大きな被害を受けたことを思い出しました。いつの世も人は自然災害と向き合って生きてきたはずです。今度の震災を通して考えさせられました。今までの対策を見直し、過去の教訓を生かした災害対策を改めて考えなければと思っています。

フェリーの客室には今日もタツノオトシゴの姿が見られました。のんびりとゆったりと揺れる水に身を任せていました。(写真下)

タツノオトシゴ

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