秋田県視察

ひのつ倫子 : 2007年4月30日

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 25日から3日間、環境福祉常任委員会の秋田県視察に参加しました。①秋田市立福祉複合施設「ウエルビューいずみ」では児童施設、高齢者施設、障害者施設、地域交流スペースを一体としたのーマライゼイションの実現目指した取り組み。②仙北市にある子育て支援センター併設の幼保一体型施設「だしのこ園」の実態③市立横手病院では経営難を乗り切り、自治体立優良病院として総務大臣表彰を受けるまでの改善計画の経過についてなどを視察しました。
 幼保一元化が政府の方針として打ち出されて、多くの議論がありましたが、今の制度の不十分さをどうするか、制度の充実を図れば解決できることが多々あるにも関わらず、一元化を目指す取り組みが進められていることは問題です。そんな中、仙北市での合併に伴う保育園と幼稚園の統廃合で出来上がったものです。
 非常勤の園長先生、現行の配置基準を保ちながら幼稚園と保育園を併設してよいところをとって異年齢集団を育てていこうというものでした。案の定、会議を離れての会話の中で、国の一元化は難しいこと、今でも財政的なすみわけが、併設の中で、困難だと言うことが伺えました。
 さらに補助事業で立てられた経過から見て、地元木材を使ったよさや、広大は敷地は大きな財産ですが、現場の声が十分反映されていないことも見て取れ、上からの指導が現場を働きやすく、先生や子供達の活動しやすいものになっているとは限らないことが分かりました。
 例えば子供達のコートかけのコーナーがあります。先生にお聞きすると、不便だと言うことでした。現場では目に届く範囲の子供達の生活の管理ができにくいとのことで、今では教室の後ろや、廊下にスペースをとって使用していました。また、コートかけに冬場の大きな防寒コートをかけるとおさまりきらないそうです。それではこのスペースの意味がありません。今ではもの入れになっていたり、洗濯干しをしているように見られました。
 


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これがその無駄になったと思えるスペースです。補助事業でも、現場の声を良く聞き、効率よい予算の使い方と、子供と現場の先生方こそ主人公の施設にすべきだと思いました。

 

2 通のコメント ↓

  1. 大本よし子 より:

    「ウエルビーいずみ」に行かれたのですね。私も個人で調査に行った事があります。あなたのご指摘のような点を私も感じました。

  2. ひのつ倫子 より:

     ウェルビューいずみには高齢者の生活支援施設があって、個室で台所つきで、最高3万円の負担。「施設入所待機者が何人ぐらいいますか?」の質問に、指定管理者の社会福祉法人いずみの職員さんは、「空きができれば市から次の方を紹介していただけますので、こちらでは分かりません。」との返事でした。
     割り切れない気持ちでした。多くの入所を希望する高齢者の皆さんの生活支援をどうされるのでしょうか。そこのところが一番聞きたかったところでした。